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高瀬友規奈オフィシャルブログ

友規奈主義

IMPULSIVE FORCE

遅ればせながら7月31日。
今年もお誕生日を迎えました。(もう約10日前の出来事という驚愕の事実)


今年の誕生日は大好きなニューヨークで。
というのも今回は7月20日、誕生日の10日前からわたしのアメリカ滞在が始まりました。(昨年は誕生日の前日にドバイ、ロンドンへと旅立った思い出)


というわけでいつも突然、唐突に海外へ行くので、今回もまた出発の一週間前に航空券を取るという荒技を繰り出し周囲を騒然とさせつつ。
実はアメリカ行きは以前から決まっていて(日本での仕事との兼ね合いでこの時期になったのだけど)、近しい人、直接会った人には伝えていたのですが、今回はロサンゼルスにしばらく住むことにしたのです。


NYには少しだけ住んだことはありますが、完全に拠点を移すのはもちろん初めて。
そしてLAには旅行で何度か行ったことがあるだけで、生活するのはもちろん初めて。


海外へ行くのは慣れているものの、初めてだらけのLA生活を始める運びとなりました。


長期で行く為、もちろんビザの関係や諸々の手続きや日本でのあれこれもあったり、本当は7月上旬から行く予定だったもののLAの家がなかなか決まらなく(そりゃ現地にいないからね)、出発が当初より遅れてしまったり。(そして結局はしばらくLAでホテル暮らしをしながら家を決めた)


初っ端から海外へ移住する大変さの洗礼を受けたように思われましたが、実はわたしが大変だったことなんてほんの少しで。
たくさんの人々に助けられ、力を貸してもらい、お世話してもらい、無事に生活スタートとなりました。


なので着いてから一週間ほどは生活を整えたり現地の友人知人と会ったりしていたのですが、今年の誕生日は絶対にNYで過ごすと決めていたので、落ち着いたところでさっそくNYへ飛び立ちました。(飛行機乗ってばっか)


しかし今回のNY滞在は本当に短かったのでやりたいことを厳選しなければと思い、まず向かった先はブロードウェイ。
tktsの電光掲示版を眺めながら悩みに悩んで観劇を決めたのは、やっぱり「Les Misérables」。
わたしが小さい頃から一番大好きな作品。日本では数え切れないほど、ブロードウェイでももちろん、ロンドンでも2回ほど観ていますが、ブロードウェイ公演はSeptember4thまでというお知らせを見てやっぱり観なきゃよね、っと。
「Les Misérables」についてはたぶん何度もこのブログに書いているので割愛しますが、もちろん終始号泣。オープニングの音楽だけで泣ける。あぁもう最高の誕生日プレゼント、なんて。


そして今NYには仲良しで妹みたいな存在の子がずっと住んでいて。
わたしが日本にいるあいだもしょっちゅうSkypeで長電話をしたりずっと連絡は取っていたのですが、やっと会えるのは約1年半ぶり。
ということで、誕生日は日付が変わった頃から丸一日。彼女と過ごしました。
積もりに積もった話を延々と続けながら、ランチしたりお茶したりバーに行ったり、NYで一番大好きなデパートでお買い物したり、二人してお気に入りのブランドを見に行ったり、最後には彼女がプレゼントを買ってくれたり。
まさに寝る間も惜しんでNYを満喫して、誕生日が終わる頃にはNYを後にしました。
飛行機で5、6時間の距離だけど、もうこれで同じ国にいるからいつでも会えるねなんて言いながらバイバイして。



それから。
新しい歳を迎えた翌日、8月1日からいよいよ本格的なLA生活がスタートしました。
気持ちを新たに切り替えるため、全部のスタートをこの日に設定していました。


新しい生活、新しい出会い、新しい世界。
色々なことを日本に置いてきて、自分で決めたこと。

たぶんわたしが今まで生きてきた中で一番タフな時間になるのは覚悟のうえで、今はただただ楽しいです。泣きたくなることも、怖い思いも少しだけしてるけれど(そうここはアメリカ)、まだまだ全然平気。
でもまだこちらに来て丸3週間しか経っていないのかと少々驚きますが、色々なことがものすごいスピードで進んでいる気がする今、しっかりと地に足を着けて、自分の頭をフル回転して、必要なもの、こと、優先順位を間違えないようにしたいと思います。
自分に厳しく、弱音は吐かず、日本で待っていてくれている人、アメリカで迎え入れてくれた人、すべての人にいつでも胸を張っていられるように。

そして、今のわたしを応援してくれている人たちに感謝を忘れずに。



あなたらしいね、って今回の渡米を決めた時にたくさんの人に言われました。
だからもう少し、わたしのわがままにお付き合いください。
| - | 13:39 | - | - |
Let’s play a GAME

千秋楽から一週間とちょっとばかり経ってしまいましたが。
6月26日、舞台「Let’s play a GAME」が無事に終演致しました。


わたし自身8本目の脚本・演出作品。
例のごとく書きたいことは山ほどありますので、また徒然と綴っていきたいと思います。




さて、挑戦や初めての事があるのは毎度のことですが、今回の一番のポイントは全キャスト女の子だったというところかな、と。


昨年の夏の終わりか、秋頃だったかな。今回のプロデューサーから「友規奈ちゃん、女の子だけの舞台を作りたい」と言われました。なので、もちろん脚本、演出も女性が良いと。

そして「もちろん友規奈ちゃんにお願いするってことは、可愛いだけの女の子舞台を作ってほしいわけじゃないから。エグいの、よろしく。」とのお言葉。(わたしの作品のイメージたるや)


与えられた条件はこれだけ。
日々たくさん上演されている女の子舞台の中で、さて、どんな線引きができるか、わたしが引き出せる女の子という生き物はどんなものか、ずっと考えていました。



昨年末にはおおまかなプロットはあげていたのですが、今年は3月末にもひとつ脚本、演出をしていた舞台があったので、こちらの脚本に取りかかったのは実は4月に入ってからで。(基本的にひとつのことにしか集中できないタイプ)
そこから5月あたまに第一稿をあげ、5月23日の顔合わせまでに決定稿をあげたわけですが、これだとまるですんなり書けたかのようですが、もちろんそんなはずはなく。


というのも、今までわたしが書いてきた題材は、薬物中毒、奇形児達の見世物小屋、精神病棟、臓器移植、といった設定からして特異なものばかり。
しかし今回は、“10人の女の子がゲームに参加する”というなんてことない設定。(考えたの自分のくせに)
したたかさ、無慈悲さ、冷酷さ、損得勘定、マウンティング、そういった女子特有の黒い部分を描こうと思ったまではいいのですが、なにせ今までが特異すぎたせいか、え?普通の女の子のこんな普通のやり取りを観てお客さんは面白いのだろうか?と書き始めはずっと不安でした。(というわけでそんなのは序盤だけ終了し、本題はそこじゃなくなるのですがね。ちなみに物語の結末を初めて聞いた時のスタッフ陣の反応は「気持ち悪い。」笑)




そんなこんなで脚本を書き上げて迎えた顔合わせ、本読み。
今回は9割がた初めましてのキャスト。女の子全17人。(わぁ女の子ばっかだねぇって在り来たりな感想しか出なかった)
そしてキャスト全員わたしより年下という。これも初めての経験。(ヘラヘラしてる場合じゃない)



いよいよ始まった稽古はみんながとても一生懸命だったと思う。

たくさんの事を吸収しようと、理解しようと、出来るようになろうと、たくさん練習してたくさん考えてたくさん食らい付いてきてくれて、素直で謙虚にいる姿勢がこんなにも成長に繋がるということを改めて証明してくれて、わたし自身も改めて気づかされました。
素直な女の子ほど可愛い生き物はいないと何度思ったことか。
一生懸命な姿勢がどれだけ人の心を動かすかを何度実感したことか。

女の子だけで作るからできる作品、だからこそ、女の子特有の細かい仕草やニュアンス、裏に隠された意味や真意の表現、芯の強さ。それが例えお客さんが気づかないレベルであってもこだわりました。そう、女の子はそういう生き物だから。気づかないレベルの水面下で膨大な駆け引きや心理戦が繰り広げられているから。いつも。

だからわたしは女の子が大好きなんです。なんて複雑な生き物かしらって。(褒めてる)




そして迎えた本番。
不思議と心配とか不安はあまりありませんでした。
絶対にみんなが輝くこと、お客さんの前で一段と輝くことが分かっていたから。
それはやっぱりみんなの強さを知っていたし信じていたからですね。

なにより、公開していたあらすじからは想像もつかないであろう展開を迎える物語と結末。
これにどんな反応をしてもらえるのか、わたし自身もお客さんに観てもらうのが本当に楽しみだったから。(決して楽しくない展開のくせに)


というわけで、どの役もどのキャラクターも、あぁこの子で良かったなっていうのが今回一番思ったこと。
可愛くてまともな役なんてわたしの脚本にはせいぜい一人くらいしか登場しないけれど、みんながしっかり体現してくれたなって。
自分のコンプレックスを心の奥底に抱えて、でもまるでそんなもの無い振りをして、だから好きなことよりも嫌いなものが多い女の子達を、大切に大切に演じてくれたなって。

でも、それもこれも全て今回の物語には必要な要素で、そこからひとり、またひとりと女の子が消えていき、消えた子の記憶は誰にもなく、まるで最初から存在しなかったように振舞われ、“人は認識されないと存在できない”という「実在論」と「反実在論」まで飛躍したお話。そしてすべての根源は主人公の“人の顔が認識できない”という失顔症で。

楽しいゲームの時間は開始20分のみ、あとは転落していく一方の誰も報われないラスト。
お客さんの心に少しでも何か重いものを落とせていたらわたしは嬉しいです。




またひとつ、作品を作れたこと。
わたしの頭の中の世界が立体になったこと。
その物語がたくさんの人の中で一瞬でも存在したこと。

そして今回はなにより、初日が明ける前から全公演完売という嬉しい悲鳴の中、連日満員満席の中、全8回公演を行うことができたこと。


本当にわたしは幸せ者だと思います。




そして。
あまり普段はこのブログで個人的なことは書かないのですが、少しだけ書かせてください。
今回、主演を務めた松村芽久未ちゃん。
初舞台、初主演でした。
松村さん主演でいきたいとプロデューサーから話をもらった時、わたし自身もこれは挑戦だと思い、もちろん「絶対に大丈夫。やる。」と二つ返事で快諾。(THE根拠のない自信)

3月のわたしの演出舞台を観に来てくれた際に初めて会った彼女の印象は、ふんわりしている可愛い女の子でした。だから、何も分からない、全員初めまして、初めて参加する企画、そういう彼女の現状を描写したところから脚本を書き始めた気がします。
もちろん不安がなかったと言えば嘘になるし、たぶんわたしなんかより比べ物にならないくらいの不安を彼女は抱えていたと思うけれど。

でも稽古が始まってからの彼女はとても強かったと思います。右も左も分からない現場、でも誰よりも出番も台詞も重圧もある主演という立場。(そして後半になるにつれてツラい展開ばかりの脚本。笑)

それを逆手に取ったのかと思うくらい、もう稽古場の空気を丸ごと吸収していました。毎日。
誰の目にも明らかな、毎日“昨日”より成長する彼女の姿を見て(もちろん皆の目に見えないところで相当の努力をしていたのだと思うけれど)、キャストはもちろんスタッフまでもが彼女のエネルギーに引っ張られていたと思います。もうどこまで行ってしまうのかと戦々恐々とするくらい…!


そしてそれをしっかりと支えてくれたスタッフの方々、
なにより、公私共に仲良くなり、たくさん話してたくさんの時間を過ごして、でもちゃんと気付いたこと、思ったことを遠慮せずに言い合ったキャストのみんな。
みんなの相乗効果が本当に良いバランスで取れていたのだと思います。今回の現場は特に。
なんかわたし一人いつもヘラヘラしててごめんって感じ。(ぇ




女の子だけの舞台はまた作りたいなぁと思う。
怖いけど、未知数だけど、だから面白いし、同性だから分かることがたくさんある女の子だから。
複雑で多面的なわたしの大好きな女の子。
またみんなに会えますように。






改めまして、
今回このお話をくれた、鈴木エグゼクティブプロデューサー、そして夏樹プロデューサー。
わたしのわがままをたくさん聞いてくれたスタッフの方々。
最後まで信じてついてきてくれた可愛い可愛いキャストのみんな。

そして、応援してくれた皆様、劇場に足を運んでくださったお客様。

「Let’s play a GAME」に関わってくださったすべての皆様に
ありがとうございました。


また会う日まで。




| - | 20:36 | - | - |
you don't wanna wake up,do you

時々必要で大好きなこの場所を二ヶ月以上も放置していた。

決して忘れていたわけでも面倒だったわけでもなく、ただただ少しだけ生き急ぎ気味な今をこうして書き出すのが怖かったのかもしれない、と。

そしていつまで経っても人生には慣れないなぁと思う。

たぶんもう知っている状況とか感情にも未だに初対面かのように対応してしまうし、一度言葉にまとめた結論も、言葉にして納得したはずの展開も、悲しいほどに信用ならない。最近。なんだこれ。
でもわたしの人生は所詮ぬるま湯であることには変わりないので、ぬるま湯と鋼のメンタルであぁやっぱり人生イージーモードだなってひどく低俗な総合評価を下すのです。これ重要。




只今、今年2作目の脚本・演出舞台のお稽古中。なんならお稽古終盤。
ということで、ここを放置していた二ヶ月半近くはそちらを書いていたわけでして、文章を少なからず書いていたわけでして、まぁだから色々平気だったわけですよ(なにが


またいつものように作品については全てが終わってから触れますね。
今回もまた思い入れの強い作品になる気がしてならないです。
ひとつ言えることは、今までで一番“普通”に近い作品だと思う、ということ。
そして“普通”を書くのが実は一番難しいようで、今までで一番筆が進まなかったということ。

とかなんとか、“普通”の概念は無いのだと思い込んでるくせに自身はあくまでも“普通”だと思っているフシがあって、だから“普通”じゃないと言われる事柄にひどく憧れを抱いてみるけれどそこに行き着くと“普通”以外の何物でもなくなってるんだ、もうすでに。



期限というのは基本的に存在したほうがいいと思う。
大切にできるものは限られているということも、ひとまずの終わりを前にやっと知るのです。


| - | 01:20 | - | - |
青、それは明日の色
3月27日。
脚本・演出をさせてもらった舞台「青、それは明日の色」が終演致しました。
塩田プロデューサーをはじめ全スタッフの方々、キャストのみんな、そして何よりも劇場に足を運んでくださったお客様、応援してくださった方々、本当にありがとうございました。



何から書こう、、、と書き出したら止まらなそうですが、この作品について触れてこなかった事も多いので、この機会に書いていこうと思うよ。



まずこの企画は、2年前にわたしが脚本・演出した舞台「僕はそれを、青と呼ぼう。」(以下「僕それ」)まで遡ります。

今から1年前くらいかな。
今回のプロデューサー塩田くんに、「僕それ」の続編を作る権利が欲しいと話をされました。そんな申し出を受けるのは初めてで、すぐに答えは出せず、わたし以外の別の人が脚本及び演出をして「僕それ」の世界を作るのかー。としばらく考えさせてもらった覚えがあります。
というのも「僕それ」は過去最高に頭を使って本を書いて過去最高に頭を使って演出した作品で。(稚拙なのは百も承知で)
思い入れもあるわけで。(そんなの全作品に対してだけど)


でも「僕それ」の世界をまた新たな視点で描いてくれるなんて面白そう!と悩んだくせに案外あっさり快諾。(わたしの思考回路なんて所詮こんなもん)

で、是非どうぞ、なんて話を塩田Pにしていたところ、「というか、友規奈さんに書いてもらえたら一番いいのだけど・・・」とまさかの方向転換。
昨年一年間はわたし演出はお休みすると言っていたのですが、公演も2016年ということで、じゃあ脚本書くならもちろん演出もやる!と話が進んでいくわけです。(割と展開早め)


そしてこれは劇場でお配りしていた当日パンフレットのご挨拶にも書きましたが、当初は「僕それ」の続編かスピンオフ作品を書く予定でした。

精神病棟を題材に書いた「僕それ」は、重度の精神病患者である主人公目線のお話だったのですが、その時登場した研修医側の目線で描けないか、とか、その後の彼らがどうなったのか(まぁ主人公はロボトミー手術されちゃってるんだけど)を描けないか、とか、最初の頃の打ち合わせではそんな話でした。

でも、なんか、もっと面白くしたいなぁと思って。

閉鎖された施設、偏った価値観、正常の意味、正義の是非、といった「僕それ」の世界観はそのままに、舞台をガラリと変えることにしました。

というわけで今回の「青、それは明日の色」(以下「青色」)は、生体移植や臓器提供が行われる施設のお話に。そして今回もまた「青」がキーワードでした。(「僕それ」では、患者の症状の度合いを赤、青、黄色のリストバンドで色分けしていて、主人公だけ青のリストバンドだったの。その青の意味が最後に分かるんだけど)

そして今回「青色」の“青”は、臓器及び四肢の提供後にもらえる特別な価値のある石。お金じゃ買えない命の価値を示すものでした。



そんなこんなで稽古開始の一ヶ月前くらいかな?に、第一稿をあげて塩田Pに読んでもらい、的確な指摘や客観的意見をもらい、(役名が意味分からない、とかね!当初はもっと難解な役名をみんなに付けてたんだよ。あと、片足無いとかどうやるん?とか言われながら。笑)稽古開始までに最終的な脚本が仕上がりました。



そして稽古開始。顔合わせ。
わたしの中で今までと違う緊張感がありました。
というのも今回半分以上が初めましてのキャストさんで。と同時に、今まで比較的その人本人をイメージして書いていた脚本もキャラクターも配役も、その初めましてのまま初本読みで。

でも男女共に(そう、今回も全く同じ脚本・演出で男の子バージョンと女の子バージョンのダブルキャスト)、もうピッタリ。本読みで確信したよね、みんなイメージ通りだって。


そして翌日から本番までの約3週間の稽古はもうノンストップ。
普段は最低一ヶ月は稽古期間を取るので、3週間となるととにかく毎日濃厚でほとんど休み無し。(一週間少ないと全然違うからね)
みんなも男女ダブルキャストだから稽古時間は通常の半分のはずなのに、短い時間にとにかく集中して目一杯稽古していたので驚きの充実具合。素晴らしい。

だから稽古期間は瞬く間に過ぎて行った記憶だなー。(唯一記憶にあるのは常に笑い転げてたこと。話の内容に反して楽し過ぎた稽古場であった)


でも今回特に思ったのは全キャストがとにかく貪欲だったこと。
一人一人が自分の役を理解しようと、セリフの真意を理解しようと、見えない、描かれていないところまで理解しようと、たくさんたくさん質問してくれて、話し合ってくれて、意見を出し合ってくれたと思う。(そうでもしないととても演じられない役ばかりってのもあるけど)
だからわたしも、一人で書いていた時には気付けなかったキャラクターの気持ちや話の展開に改めて気付けて(自分で書いておいてアレだけど、最初は自分でも意味分かってないことがあるのよ。)、文字が立体になるって面白いなぁって改めて思ったよ。


そして何より、わたしの過去作品にも出てもらっていて絶大な信頼をしているキャスト達がいてくれたこと。公私共に仲の良い大好きな子達がいてくれたこと。今回本当に大きかった。
みんなをグイグイ引っ張ってくれて、わたしの力不足なところまで補ってくれて、わたしの言葉足らずなところもちゃんと真意を汲み取ってくれて。もうどれだけ安心できたことか。
また一緒にできて良かった。やっぱりまた一緒にやりたいと思ってしまう大事な人達です。




そんなこんなで迎えた本番。(長々と書き過ぎてやっと本番エピソードに突入)

たぶんみんなが不安だったと思う。
果たしてこの話は受け入れてもらえるのか、理解してもらえるのか、伝わるのかって。(わたしも正直、これが万人受けしないことは百も承知だったので)


でも初日が開け、もうお客様の反応が嬉しくて。
伝わるんだなーって、決して面白いとか楽しいとか言えないこの作品がこんなにも受け入れてもらえるんだなーって。(あとみんな意外にバッドエンドとか報われないラストとか好きなんだなーって。)

お陰様で全公演満席で、何度も足を運んでくださる方もたくさんいて、反対チームも見てみたいって予約して帰ってくださる方もたくさんいて。(これが男女ダブルの醍醐味よね)
怖かった、とか、衝撃なラストだった、とか、放心状態です、とか。もう作者としてはこの上ない感想をたくさんもらって幸せでした。
それもこれも、最後の最後まで良くしようと足掻き続けてくれたキャストのみんな、スタッフの方々のおかげなんだけどね。演出家なんて初日が開けてしまえば客席で見守るだけですからね。



本当はキャストみんな一人一人のことを書きたいくらい。
それくらい今回は女の子9人、男の子9人、みんながこの作品を愛してくれて、役を愛してくれて、全力で生きてくれて。

内臓がどんどん無くなってお腹は手術の痕だらけになっていって、片足が無くなって一本足で歩くことになって、指も腕も次々に無くなっていって、角膜が無くなって目が見えなくなって。
それでもこれは正しい事だと思い込んで最後まで明るい子、真実に気付きそうな子、気付いてしまった子、その上で受け入れた子、抗おうとする子。そして大切な人の臓器や四肢を奪っているのは自分だと知ってしまった子。

どの役も重要で、しんどくて、悲しくて、抱えているものがたくさんあって。

ダブルキャストだから一日に1公演しかないんだけど、その1公演にみんな全力投球で。(とてもじゃないけど、昼公演に反対チーム観劇してから自分の夜公演をやるのは精神的に保たないと口を揃えるキャスト)

やって良かったなーって。この話好きってみんな言ってくれて嬉しかったなーって。素直に思います。



総じて言えるのは、やっぱりやって良かったってこと。(何回言うの)
話をくれた塩田P、ほんと、ありがとう。

もちろんまだまだ未熟なところも力不足なところも成長しなきゃいけないところも山積み。
だけど、今できるすべてがこれでした。
だからこれをたくさんの人に観てもらえたこと、やっぱりわたしは幸せ者です。



さて、次の脚本・演出作品は6月。
次の作品も楽しみにしていますって言葉もたくさんもらったんだ。

もう少し「青色」の余韻に浸っていたい気もするけれど、この記事をもってそれは終わり。
さっそく脚本スタートにあたり資料集めに翻弄しています。
 

今度はどんな世界が生まれるのかな。(書いてる時って半分無意識だから自分でも予想がつかない)
またたくさんの人達に観てもらえますように。




それでは改めまして、

PAPADOGプロデュース公演
姫君vol.6「青、それは明日の色」

関わってくださったすべての方々へ。
ありがとうございました。


| - | 18:36 | - | - |
deserve it

見えている世界は簡単に色を変えるし簡単に広がったり縮まったりもする。
新しい色には感動も覚えるし恐怖も覚える、広がった世界には安堵もするし縮まった世界に居心地の良さを感じたりもする。
結局は何も変わっていないんじゃないかと思うけれど、見える世界は想像を遥かに越えた色で刻一刻と容赦なく彩りを変えてくるようです。




もう1月の出来事がなんなら昨年の出来事かのように遠く感じますが、まだ一週間前は1月だったのかなんてぼんやりと思う。

年末の記事にも書いたように、お正月明け早々は新春公演の舞台に立たせていただいていました。
久々の舞台に出る側、だったわけですが、良くも悪くも抜けない癖のようなものだったり、弱点だったり強みだったり、立ち振る舞いだったり。毎日気付かされることがたくさんあって、改めて自覚することがあって、興味深く過ごせた時間でした。
何よりも等身大でいられたと思う。無理も背伸びもせず、自分のペースでいられて良かった。


今年の目標がこれだったりすることもあり。
シンプルに等身大で生きること。
本当に大切な事、大切な人、自分の人生に必要な事。
そういうのをきちんと見極めてきちんと地に足を着けて生きていきたい、と。(※すぐに地面からふわふわと浮かび上がってしまう癖)

少しずつ少しずつ変えていけたらと思う。人はそう簡単には変われないことは百も承知で。




そして舞台が終わり、残りの1月にわたしに残されたものは脚本の締め切り。
というわけで3月の脚本第一稿を1月末までにあげなくてはいけなかった為、毎日PCと仲良く過ごしておりました。いつもなら脚本を書いてる最中には気分転換も兼ねてブログに記事を書きたくなるのですが、今回はならず。(で、今に至る)

またきっと稽古が始まったり本番を迎えたりする際に今回の作品については触れると思うけれど、今までで一番つらい作品になりそうです。
もちろん毎回成長が必要で挑戦が必要で、過去の作品を越えることが必要。色んな意味で。
それが今回は、精神面での勝負になるのかぁと思う。まぁ始まってみないとなんとも言えないのですが。(さ、脚本ブラッシュアップしよっと)

というわけで、こちらはまた追々。





欲しい言葉を欲しいタイミングでもらえた時には素直にそれを享受できる。また、そのタイミングでその言葉をくれた人の言葉は、他の言葉も自然と受け入れてしまうもの。
取捨選択も大事だけれど、ひどく激しい取捨選択の元に成り立つわたしはここが勝負どころ。





待ちに待った2016年が始まって一ヶ月と少し。
日々訪れる小さな煩いの類いをかまってる暇はないのです。(と自分に言い聞かす)

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